サウンドトラックに魅了された男。

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なんというか、サウンドトラックは料理でいうところ、味醂のような存在。
私はサウンドトラック(サントラ)が好きだ。

サウンドトラックとは、元々は映画フィルムにおける音声専用のトラックに由来するが、今日日、映像表現に対する伴奏音楽的な意味あいを持つ。曲集は、CDに収録・販売されているほか、最近ではネット上でも取り扱いが増えつつある。

そんなサントラを、私が始めて買ったのは天空の城ラピュタだった。確か、中学校1年生の頃だったように思う。たまたま暇つぶしに入ったレコード屋で、アニメのサントラコーナーを発見し、たまたま知っていたラピュタが気になり、購入したのが始まり。それからかれこれCDを買い続け、今では200枚を越える程度には買い集めている。

何故サントラが好きなのか? それは、自分にとっては、音楽を通して、作品を観たときの感情が思い起こされるからだ。

サントラは聴くときは、静かな環境で、ヘッドホン(安物)を頭にかけ、かるく目を閉じ、深呼吸。そして、再生ボタンを押す。脳裏に拡がる黒い空間は、音楽によって、時には煌びやかな世界や、時に、郷愁と黄昏の世界へと誘ってくれる。

作品が目の前に思い浮かべられるだけでなく、その時の気持ちも鮮やかに甦る。ラピュタであれば、幼少の頃にワクワクした冒険心が、今も思い起こされる。

CD ジャケットに同梱される作品解説も魅力だ。最近では少なくなってきたが、サントラに含まれる1曲1曲に対する、作曲者やスタッフの方のコメント。単純に音 楽としての解説のみならず、劇中シーンの背景や心情について述べられることがあり、作品をより深く味わうためのスパイスにもなる。

だから、サントラは好き。興味を惹かれる作品と出会えるなら、これからも購入しようと思っている。

と ころで、昨今、Blu-ray 作品にサントラが同梱される例があるが、非常に残念に思う。せっかく気になる作品あったとしても、Blu-rayシリーズを揃えるためには、それなりの出 費が必要だ。それに、作曲家さんのシリーズを追いたい時があっても、後で入手困難になる事も有り得ると思うから。

そういう意味では、先 月、ある魔法少女モノのサントラが、全曲集的な役割でリリースされたのは評価されるべきだと思う。一人のファンとしては、単体でのCD販売継続を強く希望 するものの、そこは、レーベルの収益や販売戦略もあるだろう。もし、CDのプレス製造コストがあわないとしても、今はネットという流通経路もあるのだし。 サントラというジャンルの存続を、今後も強く望むものである。

サントラは決して”おまけ”のような位置付けではない。